島根で出会った「天然塩」。旅館「銀海」のご主人手作り『大社のご縁塩』の特長と楽しみ方

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こんにちは。山口県在住のさおりです。
今回は私が島根県を旅した時に出会った「天然塩」についてご紹介します。

島根県といえば、全国的に縁結びの神として知られているパワースポット「出雲大社」がある地です。
島根県では、旧暦の月名で10月を「神無月」ではなく「神在月」と呼びます。その時期全国の神々が出雲大社に集まるためです。神々をお迎えすると言われている「稲佐の浜」という海岸が出雲大社の近くにあるのですが、今回はそこからもほど近い出雲エリアの旅館、「銀海」さんのご主人が手作りされている、『大社のご縁塩』をご紹介します。

アットホームで居心地の良い旅館「銀海」のご主人手作り『大社のご縁塩』

旅館「銀海」さんは、田舎の祖父母の家に迎え入れられたようなアットホーム感と、海岸沿いに建っているので、海に映える夕日などの絶景、新鮮な魚介の料理が魅力です。
宿泊で利用させて頂いた際は、旅館のご夫婦やその他従業員の方が気さくに話しかけてくださり、お客との距離感の近さが心地よくもありました。銀海さんで作られている『大社のご縁塩』は宿泊するとお土産としていただけます。(2パックも!)

『大社のご縁塩』は、旅館の前に広がる日本海の海水をくみ上げて、窯で煮詰めて、さらさらに仕上げるために機械で乾燥させて作られている「天然塩」です。宿泊した時も旅館の敷地内に大きな窯が置いてあり、これは何だろう?と思っていましたが、後から聞いたところ塩を作るための窯でした。

昔から塩作りが行われてきた島根県で出会った「天然塩」の製法とその特長

島根県は日本海に面しており、遺跡から製塩土器等が出土するなど、昔から塩作りが行われていた記録があり、「塩」という字が入った地名が多いのもその所以だと言われています。現在では、出雲市や浜田市、隠岐郡等で「天然塩」が作られています。

そもそも「天然塩」とは、海水を昔ながらの製法(天日干しや、窯で煮詰める等)で自然に濃縮する製法で作られた、加工や添加されていない塩のことをいいます。海外産の場合、海水から作る塩だけではなく岩塩や湖塩も含まれます。
「天然塩」の特長は、海のミネラル(カルシウム・マグネシウム・カリウムなどの栄養分)が含まれており、自然の旨味や甘みがあることです。調味料に「天然塩」を取り入れることで、料理の味付けがシンプルでも素材の美味しさ・甘さが引き出されます。

ちなみに化学的に精製された「精製塩」は、製造工程で不純物を取り除く際に栄養分であるミネラルまで削られてしまうので、成分がほぼ塩化ナトリウムしかありません。また、口にした時に天然塩に比べて味の幅が少ないと言えます。

我が家の天然塩の楽しみ方

我が家の天然塩の楽しみ方としては、

・天ぷらの味付けとして
・おにぎりに!
・塩麹を仕込む際に贅沢に使用
・浅漬けなどの漬物を作るときに
などなど。

塩そのものの味を楽しむ時や、素材の味を引き立てたいときにおすすめです。

私自身が塩などの調味料について製法や成分を気にかけるようになったのは、子育てを始めてからです。
日常的に使う調味料だからこそ、栄養面について知った上で、お好みの味を選んでいくことが健康的に食を楽しむ第一歩になる!と思い、仕込み女子部で現在も学びを深めているところです。

『大社のご縁塩』の購入方法

「銀海」さんの『大社のご縁塩』は、インターネット上からの購入はできませんが、旅館での直売のほか、電話注文も可能です。
また旅館のご主人にお伺いしたところ、出雲市のお土産屋さん「観光センターいずも」などへも商品を卸されているとのことでした。商売っ気が全くなく、旅館のホームページでもご縁塩のことには触れていないので、これはもったいないと思いご紹介させて頂きました。
『大社のご縁塩』に出会う前までは、生産者さんから直接塩を購入するという経験をしたことがなかったのですが、生産者さんのお人柄や、作り方やそのこだわりについて詳しく知る良いきっかけとなりました。
出雲へ足を運ばれた際に、ぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか。

旅館「銀海」
http://www.mjnet.ne.jp/ginkai/
島根県出雲市大社町日御碕1370-2
電話 0853-54-5300
『大社のご縁塩』 1パック120g 350円

 

さおり

山口県在住・会社員 約10年キャリア支援の仕事に従事。出産を機に、普段家族や自分が口にする調味料や食品の選び方について、手軽さ・価格ではなく、安心・安全なも...

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