夏はトマトの仕込みごと。栄養たっぷり家庭の味『ラタトゥイユ』
皆さんは、夏野菜と聞いてどんなものを思い浮かべますか?
私はトマトが大好きです。味はもちろん、切ったらすぐ食べられる手軽さも魅力で、常時欠かさず冷蔵庫にストックしていて、毎日食べています。
トマトといえば、サラダとしてそのままの味を楽しむ方も多いかと思いますが、熱を加えると甘みが増して、苦手な方にも食べやすくなったり、常備菜として保存ができたり、また違った楽しみ方ができます。
栄養たっぷり・トマトの仕込みごと
トマトには「リコピン」という栄養素が豊富に含まれていて、リコピンは体が酸化してしまうのを抑える効果(抗酸化作用)があり、「がん予防」「肌老化の予防」に良いと言われています。リコピンは油に溶けやすくて熱にも強く、加熱調理することで栄養の吸収力もアップするので、今回は栄養面からもおススメの、加熱して調理するトマトの仕込みごとをご紹介します。
今回ご紹介するトマトを使った一品は、『ラタトゥイユ』です。
時を遡ること10年ほど前。友人の家に泊まりに行って朝ごはんに出してくれたのが、トマトをはじめとする夏野菜がたっぷり入った『ラタトゥイユ』でした。フランス名物の野菜煮込みです。
あまりの美味しさに感動して、すぐさま友人にレシピを聞くと、「オリーブオイルとにんにくで材料を炒めて、じっくり煮込んで塩・コショウ・コンソメで味付けしたらそれでOK!」とのこと。野菜から出る水分だけでこんなにおいしい煮物になるなんて!と、トマトを加熱して煮込むことの楽しさに目覚め、家でも何度も作りながら自分だけのラタトゥイユを確立していきました。
時が経ち、一児の母となった今でも、数少ない得意料理の一つになっています。
私のとっておきラタトゥイユレシピ
ラタトゥイユの作り方(4人分)
材料
トマト 3個
にんにく 1片
きゅうり(or ズッキーニ)1本
ニンジン 1/2本
玉ねぎ 1/2個
ピーマン 1個
パプリカ 1個
鶏肉(or ベーコンブロック)1/2枚
オリーブオイル
塩
こしょう
コンソメ 小さじ1(お好みで調整)
作り方
- 材料は1~2センチ角に切る。
- 鍋にオリーブオイルと細かく刻んだにんにくを入れ炒め、香りが立ったら肉→トマト以外の野菜の順に炒めていく。
- 野菜の水分が出てきたらトマトを入れる。
- 塩・こしょう・コンソメで味付けし、20~30分程弱火で煮込んだら完成。
ラタトゥイユはたくさん作っても、冷蔵庫に入れておけば保存がきき、冷たいままでも美味しく頂けます。煮物なので一晩置いてからの方が、味がよく染みています。小分けして冷凍保存することも可能です。様々な料理へアレンジして楽しむことができるので、我が家ではあえて大量に作ります。
以下におススメのアレンジ方法をいくつかご紹介。
・パスタに合わせれば、「具だくさんラタトゥイユパスタ」に。
・パンに乗せてさらにチーズで蓋をして焼けば、「ラタトゥイユのピザトースト」に。
・そうめんにオリーブオイルとめんつゆで和えれば「ラタトゥイユの洋風そうめん」に。
上記は一例ですが、アイデア次第で他にもさまざまな料理に応用することができそうです。
発酵調味料×ラタトゥイユのススメ
仕込み女子部に参加するようになってから、発酵調味料についても少しずつ学んでおり、さっそく『ラタトゥイユ』にも取り入れてみました。
最近のイチオシは、「玉ねぎ麹」を塩・コンソメの代わりに使用することです。発酵させた玉ねぎの甘み・旨味が出汁のような役割を果たしてくれます!
皆さんも、トマトを使った仕込みを効果的に取り入れて、健康でおいしい生活を楽しんでみてはいかがでしょうか?